みなさんこんにちは。がんつげです。
がんが成長を始めたら治験に入っていきましょう。
というわけで前回はPET/CTを撮ってみたところ喜ばしいことに放射線治療が功を奏して全然成長していなかったため引き続き様子見をしておりました。
前回のPET/CTから約1ヶ月経過しましたので現状を確認するために改めてCT撮って来ました。
結果としては医者もよくわからないけれどなんか状態が良くなっているらしいです。伴って以前断念しようと言っていた手術による患部切除の可能性も出てきました。
現状の自己認識
前回PET/CTの撮影を行ってから約1ヶ月経過しているわけですが、自分の体調についての認識は
患部付近の痛みは増してくるし、患部をかばってか首の反対側を寝違えるし、微熱でふらつく頻度も上がった気がするし、ちょっと声も出しづらくなった気がするし、こりゃがんの野郎は確実に成長してますわ。
という感じです。
首の痛みとたまにふらつくことを除けば特に日常生活に支障は無いのですが、体感としてはじわじわがんが元気になってきているような感覚です。
お医者様とも何度か話し合いましたが、今回の検査で多分大きくなっているから治験に入るんだろうと予想していました。
造影CTの撮影
造影CTなので点滴刺して造影剤の注入があります。
CVポートを入れるほど血管を探すのに難があることに定評のあるがんつげですが、造影CTにはCVポートが使えないので大人しく針を刺されるしかありません。
しかしながら今日は特に血管が探しづらかったらしく、
最近太りました?
ダイエット指令出てるので前回より2kg痩せてます
などと聞かれながら、血管を映し出す機材を使ったり、腕を縛ったり、叩いたりと3人ほど看護師が代わる代わるトライした結果最終的に手の甲に針を刺されました。
手の甲、刺すと痛いんですよね…。
夏だし汗をかくからと水も結構飲んで飲んだんですが、なんで我が血管はこんなに見つけにくいんでしょうか。
血管が見つけやすくなるマッサージとか誰か知ってたら教えてほしいです。
検査結果
CT撮影後小一時間待ったら呼び出されたので結果を聞きに行きます。
検査の結果は良好だった
私も結果を見て驚いたんですが、なぜか患部が小さくなってますね。
あら、そうなんですか。なんでですかね?
放射線治療がじわじわ効いてきているのか、そもそも治療が効くタイプのがんだったかもしれませんね。
治療が効くタイプのがん
というわけで事実としては状態が良くなっていたようです。
放射線治療自体はもともとじわじわ効果を発揮するタイプの治療なので、その成果が長続きしている可能性が考えられるようです。
がんのタイプについては、甲状腺未文化がんという名称がついているものの、料理でいうと日本食→ラーメンくらいな分類なので淡麗系のおとなしいやつもいれば二郎系みたいな暴れん坊もいるんですよとのこと。
個人的には仕事を休んでストレスフリーな生活を送っているのが最大の要因な気がしないでもないですが、とりあえず運が良かったということですね。
今現在体感しているこの症状はどういうことなのか
状態が良くなっているとして、今体感しているこの首の痛みとかはどういうことですかね?段々強くなっているような気がするんですが。
それは多分気のせいですね
気のせい
曰く、人体は常にどこかで悲鳴(痛み)をあげているが普段は意識しておらず、注意が向くとその痛みを認識するようになっているとのこと。
代表例としてはギックリ腰で、かわいいペットと遊んでいたら痛みを忘れて普通に動けるようになった、なんて話もあるようです。
注意が向いているので痛みがあると思いますが、意識しないようにしたら多分痛みは引きますよ
・・・いや、理屈としては理解するけど現実に痛いし、がん患者にがんの患部を意識するなって結構な無理ゲーっすよ。先生。
今後どうするか
患者本人の体感はともかくとして、事実としてはがんが小さくなってきていることがわかりました。
もともとがんが大きくなっていれば治験に入りましょうという話をしていたわけなので今後の方針について確認が必要です。
取りうる選択肢
今のところ選択肢は2つあるようです。
現在の状態で手術をする
状態が良くなってきているので、もしかしたら手術をして患部を取り除くことができるかもしれません
もともと気管や動脈に近いので手術が難しいという判断でしたが、小さくなってきているので外科の先生方から手術できるかもしれないと打診が有ったようです。
詳しい判断をするにはCTではなくMRIを撮ることが必要とのこと。
ただ現状の話を聞いていると、がんがどこまで広がっているかわからないので、最悪の場合声帯の切除もありうるようです。
治験(抗がん剤治療)してから手術する
もともとのプランです。
治験を行うことでがんを小さくし、その上で手術を行います。
最終的に手術に行き着くので今と変わらないかもしれませんが、がんが小さくなることにより声帯を切除するリスクが低減します(とがんつげは理解している)。
声帯を残す可能性が高そうなので個人的にはやはり治験をちゃんと行いたい気持ちがあります。
とりあえずいい感じに切ってから残りを薬でやっつけるってのはどうなん?
一応聞いてみたのですが、
さすがに声帯は残したいので、とりあえず切り取れる範囲だけ切り取って、残った部分を抗がん剤でやっつける、ていうやり方はできないんですかね?
そういう考え方もあるんですが、切開する事によってがん細胞が血流に乗って拡散されるリスクも高く、あまりおすすめはできないですね…。
という感じでダメそうでした。素人的には良さそうですがプロ目線では色々と危険なリスクが有るようです。
とりあえずMRIを撮ってから相談
その他細かいQAは色々とやりましたが、最終的には外科の先生と相談しましょう。そのためにはCTではなくMRIの結果が必要ですということに落ち着きました。
個人的には手術ができるのであれば歓迎するものの、声帯を取り除くことについてはまだ覚悟が決まってない(と言うか嫌)ので次回はその辺りが争点になりそうです。
まとめ
とりあえずなぜか良い方向に向かっているのがわかりましたが、患者の主観と客観的なデータには乖離があることを思い知らされました。
手術についてはもともといつかはやる話だと認識しているので問題は無いのですが、現状でできると思っていなかったのでちょっと意表を突かれた感じです。
声帯がなくなる可能性について一応意識はしていましたが、改めて言われるとやはり怖いですね。生きていけるとは思いますが確実にQoLは下がりますし。簡単に旅行も行けなくなるのだろうか。
命と比べられるかというと悩ましいですが、楽しく生きてこそという気もします。このあたりについて何処かで結論出さないとですね。
でわでわ。ごきげんよう!
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